近藤農園こだわりのスイカ作り


















「生産者はその作物を作っているのではない。
自然に育ててもらったものをその作物から横取りしているに過ぎない」

 というのが私の持論です。

生産者のやるべきことは、スイカの育ちやすい条件を時には優しく、時には厳しく作
ってあげ、健やかに育み、子孫を残そうとした結果(=果実)を頂戴する。

だから、食事をするときは「(あなたの命を)頂きます」というのです・・・。

以下に近藤農園のこだわりについてお話させて頂きます。

土作りのこだわり

より良い条件で農作物を生育させるために、当園では土作りにはこだわっていま
す。土は見た目にはただの細かい粒子の集合体のように見えますが、しかし、そ
の本質は大雑把にいえば「細菌の巣」です。作物を育てているのは、土ではなく菌
だといえるかもしれません。人間の腸の中と同じで、良い菌が悪い菌を少しでも上
回っていれば、作物は健やかに育ちます。しかし、その立場が逆転し、さらに天候
の悪化などにより体(スイカの場合は樹体)の抵抗力が下がってしまった場合、病
害虫に侵されてしまいます。

そのようなことを未然に防止するために、有機物を投入します。
使用するのは主に完熟した牛糞堆肥。10アールに2000キロ、トータルで
150アールに35,000キロ投入します。これが土中の有効細菌の「えさ」になり、
有効細菌が増えていきます。

土のpHも重要です。土は雨や作物などの影響により酸性になる傾向があります。
作物によってまちまちですが、スイカの場合は中性ないし弱酸性を好むので、酸性
に傾いた土壌にアルカリ分を補充して中性に近づける必要があります。その時も、
できるだけ自然由来の石灰分を補充しています。

 もちろん植物の生育、根はり、維持に必要とされるN(窒素)、P(リン酸)、K(カ
リ)の三大肥料成分、そのほかにも、必要とされる微量要素のホウ素、マグネシウ
ム、カルシウム、ケイ酸なども自然由来成分で投入しています。

防除

必要に応じて適期に病害虫の防除をする必要があります。できればしたくないです
が、生産者は時にはスイカの主治医にもならなければなりません。人間が風邪をひ
いてお医者さんに行き、薬を処方してもらうのと同じです。

スイカはしゃべって症状を伝えることができないので、生産者が病状や害虫を判断
して処方します。それが防除です。

もちろん使用法、使用時期を厳守して防除を行っていますので、人体への影響は
全くありません

前記したような有機物の投入の他にも、木酢液(もくさくえき=炭を焼いたときに出
る副産物。病害原因の殺菌、害虫への忌避効果がある)を使い、減農薬に努めて
います。

最高のスイカをお届けします!
そのためのこだわりは・・・

育成に関しては、できるだけストレスのないよう、自然な条件に近づけて行っていま
す。しかし、大事に育てるだけでは良いものは生産できないので、時には風雨にた
たかれたり、干ばつ気味になったりしながら頑丈に育てていきます。

スイカ生産で難しいのは、収穫適期の見分け方です。サクランボやリンゴのように、
熟すると赤くなったりするとわかりやすいのですが、知ってのとおりスイカは中身だ
けが赤くなります。そのため、適期に収穫するのが難しい作物のひとつです。しか
しそこを見極めるのがプロの技
 
樹体や果実の変化、蔓の変化を見極め、最高の状態で皆様にお届け致します。












































































































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